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竹と樫 読解プリント(意見文・500字→800字→1200字)

風にしなる竹と、硬くて太い樫の木をくらべながら、強さとは何かを考える意見文です。硬いものは思いがけない力に一度で折れるが、しなるものは力を受け流す、という理由が主張をどう支えているかを確かめましょう。

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一(500字)

強い風がふく日に、竹林を見たことがあるだろうか。竹は、大きく曲がりながら、風をやりすごす。風がやめば、また何ごともなかったように立っている。いっぽう、硬くて太い木が、風でたおれたり、えだを折られたりすることもある。強いとは、どういうことだろうか。

ふつう、強いとは、太く、硬く、大きいことだと思われている。樫は、とても硬い木だ。木のなかでも重く、道具の柄や木刀に使われるほどじょうぶである。多くの人は、曲がらない樫のような木こそ強いと考えるだろう。

しかし、折れずに形を変えるもののほうが生き残る。硬いものは、思いがけない大きな力に一度で折れてしまう。いっぽう、しなるものは、その力を受け流す。受け流せば、力はそのまま通りすぎていく。竹は中が空どうで、樫のように硬くはない。けれども、風がふけば大きくしなり、風がやめばまたまっすぐにもどる。力に正面からさからわず、受け流すことで、竹は折れずにすむのである。

こう考えると、本当の強さとは、硬くて曲がらないことではない。大きな力を受けてしなり、また元の形にもどれること。それが、折れない強さなのである。竹は、硬さではなく、しなやかさによって風に勝っているのである。

課題

  1. 筆者の主張を一文で書こう。
  2. 一般論の段落は何段落目?(  )段落目

二(800字)

強い風がふく日に、竹林を見たことがあるだろうか。竹は、大きく曲がりながら、風をやりすごす。風がやめば、また何ごともなかったように立っている。いっぽう、硬くて太い木が、風でたおれたり、えだを折られたりすることもある。強いとは、どういうことだろうか。

ふつう、強いとは、太く、硬く、大きいことだと思われている。樫は、とても硬い木だ。木のなかでも重く、道具の柄や木刀に使われるほどじょうぶである。多くの人は、曲がらない樫のような木こそ強いと考えるだろう。

しかし、折れずに形を変えるもののほうが生き残る。硬いものは、思いがけない大きな力に一度で折れてしまう。いっぽう、しなるものは、その力を受け流す。受け流せば、力はそのまま通りすぎていく。竹は中が空どうで、樫のように硬くはない。けれども、風がふけば大きくしなり、風がやめばまたまっすぐにもどる。力に正面からさからわず、受け流すことで、竹は折れずにすむのである。

大きな台風が通った次の朝、山を歩く。硬くて太い木が、根もとからたおれていたり、太いえだを折られていたりする。硬い木は、風に正面からさからう。風の力がその木の硬さをこえたとき、木は一度に折れる。いっぽう、竹林の竹は、台風の夜、地面につきそうなほど曲がって風を受け流す。そして次の日には、また元のように立っている。竹は中が空どうで、節があり、軽い。だから、大きくしなっても折れにくい。硬い木は、たおれるまで曲がらない。竹は、たおれる前に曲がる。硬さで風に勝とうとせず、曲がることで風に負けない。それが竹のやり方である。

本当の強さとは、硬くて曲がらないことではない。大きな力を受けてしなり、また元の形にもどれること。それが、折れない強さである。次に強い風の日に竹林を見たら、大きく曲がる竹の姿が、少しちがって見えてくるだろう。

課題

  1. 筆者の主張を一文で書こう。
  2. 一般論の段落は何段落目?(  )段落目

三(1200字)

強い風がふく日に、竹林を見たことがあるだろうか。竹は、大きく曲がりながら風をやりすごし、風がやめば何ごともなかったように立ち直る。いっぽう、硬くて太い木が、同じ風でたおれたり、えだを折られたりすることもある。強いとは、いったいどういうことなのだろうか。

ふつう、強いとは、太く、硬く、大きいことだと思われている。樫は、日本の木のなかでも特に硬い木である。重く、きめが細かく、道具の柄や木刀に用いられるほど丈夫だ。多くの人は、どんな力にも曲がらない樫のような木こそ、強さの見本だと考えるだろう。

しかし、折れずに形を変えるもののほうが生き残る。硬いものは、思いがけない大きな力が加わると、一度で折れてしまう。これに対して、しなるものは、その力を受け流すことができる。竹は中が空どうで、樫のような硬さはもたない。けれども、風がふけば大きくしなり、風がやめば元の形にもどる。力に正面から対抗するのではなく、受け流すことによって、竹は折れずにすむのである。

たとえば、大きな台風が通過した翌朝の山を歩くと、硬くて太い木が、根もとからたおれていたり、太いえだを折られていたりするのを目にする。硬い木は、風に正面からさからう。風の力がその木の硬さの限度をこえた瞬間、木は一度に折れる。これに対して、竹林の竹は、台風の夜、地面につきそうなほど曲がって風を受け流す。そして翌日には、また元のように立っている。竹は中が空どうで、節があり、軽い。そのため、大きくしなっても折れにくい。硬さで風に勝とうとせず、曲がることで風に負けない。それが竹の生き方である。

雪の多い地方の冬。重い雪が積もると、竹は雪の重みで弓のように曲がり、先が地面につくこともある。しかし、雪が落ちれば、竹はまた起き上がる。これに対して、硬い木のえだは、雪の重みに耐えつづけ、ある限度をこえた瞬間に、音を立てて折れてしまう。「柳に雪折れなし」ということわざがある。やわらかく曲がる柳のえだは、雪の重みで折れることがない、という意味だ。昔の人も、しなやかなものが雪に耐えることを、経験から知っていたのである。硬さは、限度をこえるまでは頼もしい。だが、限度をこえた先には、折れるという結末しか残されていない。

本当の強さとは、硬くて曲がらないことではない。大きな力を受けてしなり、また元の形にもどれることこそが、折れない強さなのである。もちろん、樫の硬さにも価値はあり、道具の柄として長く使われてきたのはそのためだ。けれども、思いがけない力の前で生き残るのは、硬いものではなく、しなやかなものである。曲がることは、負けることではない。折れないための知恵なのである。

課題

  1. 筆者の主張を一文で書こう。
  2. 一般論の段落は何段落目?(  )段落目

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