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検索と自分で考える 読解プリント(意見文・500字→800字→1200字)

検索ですぐに答えを知ることと、自分で考えることをくらべる意見文です。「知識が多い人が賢い」という一般論に対し、知ったことをつなげて考えることこそ本当の力だ、という主張を一文でまとめましょう。

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一(500字)

宿題でわからない言葉が出てきたとき、あなたはどうするだろうか。今は、スマートフォンに言葉を打ちこめば、すぐに答えが出てくる。調べるのに時間はかからない。では、調べて答えを知ることと、自分で考えることは、同じことなのだろうか。

世間では、知識が多い人が賢いと思われている。答えが早く出るほうがよい、と多くの人は考える。検索すれば、だれよりも早く、たくさんのことを知ることができる。だから、調べる力さえあれば、もう十分だと感じる人も多いだろう。

ところが、知ったことをつなげて考えることこそが、本当の力である。知るだけなら、機械のほうがずっと上だ。検索は、人の何倍もの知識を一瞬で集めてくる。けれども、集めた知識どうしをつなげたり、本当にそうかと疑ったりすることは、人にしかできない。答えを知っただけでは、その答えが正しいかどうかも、ほかのことと関係があるかどうかも、わからないのである。

だから、調べて終わりにしてはいけない。調べたことを、自分の知っていることとつなげ、本当にそうかと考えてみる。そこまでやって、知識ははじめて自分の力になる。検索が速くなるほど、考える力の値打ちは大きくなっていくのだ。

課題

  1. 筆者の主張を一文で書こう。
  2. 一般論の段落は何段落目?(  )段落目

二(800字)

宿題でわからない言葉が出てきたとき、あなたはどうするだろうか。今は、スマートフォンに言葉を打ちこめば、すぐに答えが出てくる。調べるのに時間はかからない。では、調べて答えを知ることと、自分で考えることは、同じことなのだろうか。

世間では、知識が多い人が賢いと思われている。答えが早く出るほうがよい、と多くの人は考える。検索すれば、だれよりも早く、たくさんのことを知ることができる。だから、調べる力さえあれば、もう十分だと感じる人も多いだろう。

ところが、知ったことをつなげて考えることこそが、本当の力である。知るだけなら、機械のほうがずっと上だ。検索は、人の何倍もの知識を一瞬で集めてくる。けれども、集めた知識どうしをつなげたり、本当にそうかと疑ったりすることは、人にしかできない。答えを知っただけでは、その答えがほかのことと関係があるかどうかは、わからないのである。

たとえば、社会の宿題で、なぜ川の近くに町が多いのかを調べる。検索すれば、「水が手に入るから」「船で物を運べるから」という答えがすぐに見つかる。それをそのまま写せば、宿題は終わる。けれども、ここで一歩考えてみる。自分の住む町の近くに川はあるか、昔の地図と今の地図で町の広がり方はちがうか、と見てみる。すると、調べた答えが、自分の町の話とつながってくる。「船で運べる」という答えが、自分の町に残る古い船着き場と結びついたとき、知識ははじめて自分のものになる。検索は入り口にすぎず、そこから先を歩くのは自分なのである。

知識は、つなげて考えられてはじめて自分の力になるのである。調べたことを、自分の知っていることとつなげ、本当にそうかと考えてみる。そこまでやって、調べたことは生きてくる。調べる速さが上がるほど、考える人と考えない人の差は、大きく開いていく。

課題

  1. 筆者の主張を一文で書こう。
  2. 一般論の段落は何段落目?(  )段落目

三(1200字)

宿題でわからない言葉が出てきたとき、あなたはどうするだろうか。今は、スマートフォンに言葉を打ちこめば、数秒で答えが表示される。調べることに、ほとんど時間はかからない。では、調べて答えを知ることと、自分で考えることは、同じことなのだろうか。

世間では、知識が多い人が賢いと思われている。答えが早く出るほうが優れている、と多くの人は考える。検索を使えば、だれよりも速く、大量の情報を集めることができる。だから、調べる技術さえ身につければ、学ぶことの大半は済んだと感じる人も少なくない。

ところが、知ったことをつなげて考えることこそが、本当の力である。知るだけなら、機械のほうがはるかに上だ。検索は、人の何倍もの情報を一瞬で集めてくる。けれども、集めた情報どうしを結びつけ、その内容を疑い、自分の問題に当てはめることは、人にしかできない。答えを知っただけでは、その答えが自分の疑問とどう関係するのか、そもそも信じてよいのかは、何もわからないのである。知識は、つなげられてはじめて意味を持つ。

社会の宿題で、なぜ川の近くに町が多いのかを調べることになった。検索すれば、「水が得やすいから」「船で物資を運べるから」という答えが即座に見つかる。それをそのまま書き写せば、宿題は終わる。けれども、ここで一歩考えてみる。自分の住む町の近くに川はあるか、昔の地図と現在の地図で町の広がり方はどう異なるか、と確かめてみる。すると、調べた答えが、自分の町の歴史と結びついてくる。「船で運べる」という一文が、自分の町に残る古い船着き場の跡と重なったとき、知識ははじめて自分のものになる。検索は入り口にすぎず、そこから先を歩くのは自分なのである。

また、調べた答えどうしが食いちがうこともある。ある歴史上の出来事について検索すると、一つのサイトには「ある年」と書かれ、別のサイトには異なる年が書かれていることがある。検索は、答えを並べることはできても、どちらを信じるべきかを決めてはくれない。ここで必要になるのが、疑う力である。だれが書いたか、いつ書かれたか、教科書や辞典の記述と一致するかを確かめる。そうやって照らし合わせて判断するのは、人の仕事である。情報が多く集まるほど、取捨選択する力が求められる。知識の量が増えるほど、むしろ考える力の重要性は高まるのだ。

つまり、知識は、つなげて考えられてはじめて自分の力になる。もちろん、知識が多いに越したことはなく、速く調べられることは大切だ。知らなければ、つなげることも疑うこともできないからである。しかし、調べて終わりにしてはいけない。調べたことを自分の知っていることと結びつけ、本当にそうかと問い直す。検索が速くなった時代にこそ、考える力の価値は高まるのである。

課題

  1. 筆者の主張を一文で書こう。
  2. 一般論の段落は何段落目?(  )段落目

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