和食と洋食を、ごはんとパンという主食と一汁三菜などの献立の形、だしと油・乳という味の作り方、食器と食べ方で比べる説明文です。すべてのちがいを「主食に合わせた組み立て」にまとめる最後の段落に注目しましょう。
日本の食卓には、和食と洋食という二つの食事の形がならぶ。和食はごはんとみそ汁を中心にした日本の料理で、洋食はパンや肉料理を中心にした、ヨーロッパから伝わった料理だ。
和食は、ごはんを主食にする。ごはんに汁物を一つ、おかずを三つ組み合わせる形を「一汁三菜」といい、これが和食の基本の形だ。焼き魚、煮物、あえ物が同時にならび、ごはんとおかずを交互に食べる。次に、味のもとは、だしである。こんぶやかつお節を水で煮出し、そのうま味にしょうゆやみそを合わせる。油はあまり使わず、素材そのものの味を生かす。煮物も、だしにしょうゆを少し合わせて味をつける。
一方、洋食は、パンを主食にして、肉や魚の料理が中心になる。スープ、肉料理、デザートというように、料理が一つずつ順番に出てくることが多い。一皿を食べ終えてから、次の皿が運ばれてくる。味はどうか。油や乳製品で作る。バターで肉を焼き、牛乳やチーズでソースを作る。油のこくで、こってりとした味になる。同じ魚でも、バターで焼けば洋食の味になる。
ごはんに合わせるか、パンに合わせるか。主食のちがいが、献立の形や味のちがいの根もとにある。
課題
日本の食卓には、和食と洋食という二つの食事の形がならぶ。和食はごはんとみそ汁を中心にした、日本で古くから食べられてきた料理だ。洋食はパンや肉料理を中心にした、ヨーロッパから伝わった料理である。今では学校の給食にも、家の夕食にも、どちらも出てくる。
和食は、ごはんを主食にする。ごはんに汁物を一つ、おかずを三つ組み合わせる形を「一汁三菜」といい、これが和食の基本の形とされる。おかずは同時に食卓にならび、ごはんとおかずを交互に食べる。味のもとは、だしである。こんぶやかつお節を水で煮出すと、うま味のあるだしがとれる。そのだしに、しょうゆやみそ、塩を合わせて味をつける。油はあまり使わず、素材そのものの味を生かすことが多い。さらに、食器は一人分ずつ小さな器に分ける。ごはんは茶わん、汁はおわんというように、料理ごとに器が決まっている。食べるときは器を手に持ち上げ、はしでつまんで口に運ぶ。
おばあさんの家の夕ごはんでは、ごはんとみそ汁のとなりに、焼き魚、野菜の煮物、ほうれん草のおひたしがならぶ。みそ汁は朝からとっただしで作られ、煮物もそのだしで味がついている。茶わんを左手に持ち、右手のはしで魚の身をほぐして、ごはんといっしょに食べる。
同じことを洋食で見てみる。洋食は、パンを主食にして、肉や魚の料理が中心になる。スープ、サラダ、肉料理、デザートというように、料理が一つずつ順番に出てくることが多い。一皿を食べ終えてから、次の皿が運ばれてくる。味は、油や乳製品で作る。バターで肉を焼き、牛乳や生クリーム、チーズでソースを作る。油やバターのこくで、こってりとした味になる。食器はどうか。大きな平たい皿に料理をのせる。皿はテーブルに置いたままにし、ナイフで切り、フォークでさして食べる。スープはスプーンですくう。皿を持ち上げないので、体のほうを少し前に出して食べる。
たとえば、誕生日に家族でレストランへ行く。まずパンとコーンスープが運ばれ、それを食べ終えるとサラダ、そのあとにハンバーグの皿が来る。ハンバーグにはバターと牛乳で作ったソースがかかっている。皿は置いたまま、ナイフで一口の大きさに切り、フォークでさして食べる。最後にデザートが出て、食事が終わる。
和食は、ごはんに合わせて組み立てられている。洋食は、パンに合わせて組み立てられている。
課題
日本の食卓には、和食と洋食という二つの食事の様式が並ぶ。和食は米飯とみそ汁を中心とする、日本で古来より食されてきた料理である。洋食はパンや肉料理を中心とする、ヨーロッパから伝来した料理である。現在では学校の給食にも家庭の夕食にも、両者が登場する。
和食は、米飯を主食とする。米飯に汁物を一品、副食を三品組み合わせる構成を「一汁三菜」と呼び、これが和食の基本形とされる。副食は同時に食卓に並び、米飯と副食を交互に食べる。次に、味の基礎はだしである。昆布やかつお節を水で煮出すと、うま味を含んだだしが得られる。そのだしに、しょうゆやみそ、塩を加えて味を調える。油脂の使用は少なく、素材本来の味を生かすことが多い。食器は、一人分ずつ小さな器に分ける。米飯は茶わん、汁はおわんというように、料理ごとに器が定められている。食べる際は器を手に持ち上げ、はしでつまんで口に運ぶ。
たとえば、祖母の家の夕食では、米飯とみそ汁の隣に、焼き魚、野菜の煮物、ほうれん草のおひたしが並ぶ。みそ汁は朝から取っただしで作られ、煮物もそのだしで味が付けられている。茶わんを左手に持ち、右手のはしで魚の身をほぐし、米飯とともに食べる。
洋食の場合は、パンを主食とし、肉や魚の料理が中心となる。スープ、サラダ、肉料理、デザートというように、料理が一品ずつ順に提供されることが多い。一皿を食べ終えてから、次の皿が運ばれる。味は、油脂や乳製品によって構成する。バターで肉を焼き、牛乳や生クリーム、チーズでソースを作る。油脂やバターのこくによって、濃厚な味となる。さらに、食器は大きな平たい皿に料理を盛る。皿は卓上に置いたままにし、ナイフで切り、フォークで刺して食べる。スープはスプーンですくう。皿を持ち上げないため、上体をやや前に傾けて食べる。
誕生日、家族でレストランを訪れる。まずパンとコーンスープが運ばれ、それを食べ終えるとサラダ、その後にハンバーグの皿が到着する。ハンバーグにはバターと牛乳で作ったソースがかけられている。皿は置いたまま、ナイフで一口の大きさに切り、フォークで刺して食べる。最後にデザートが提供され、食事が終了する。
つまり、米飯かパンかという主食の相違が、その他の相違の根源にあるのである。
課題
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