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渡り鳥と留鳥 読解プリント(説明文・500字→1000字→硬い語彙)

渡り鳥と留鳥を、なぜ渡るのか(えさと寒さ)、渡る距離と目印、とどまる鳥の工夫で比べます。えさを追って場所を変えるか、とどまって食べ物を変えるかという「生き方の選び方」が要約の中心です。

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一(500字)

鳥の中には、季節によって住む場所を変える渡り鳥と、一年中同じ場所でくらす留鳥がいる。春に来るツバメや冬に来るハクチョウは渡り鳥で、スズメやカラスは留鳥だ。

渡り鳥は、えさと寒さのために長い旅をする。ツバメは虫を食べるが、日本の冬には虫が少ない。そこで秋になると、虫の多い南の国へ飛んでいく。ハクチョウは、夏をすごす北の国の湖が冬にこおるので、それより暖かい日本へ来る。飛ぶ距離は長く、海をこえて何千キロメートルにもなる。広い海の上で道に迷わないのは、太陽や星の位置、海岸や山の形を目印にしているからだといわれる。

留鳥は、同じ場所で一年をすごす。スズメは、夏は虫を食べ、冬は草の種や木の実を食べる。カラスは、人が出した食べ物の残りも食べる。季節によって食べ物を変えることで、渡らなくても冬をこせる。飛ぶ距離はどうか。巣のまわりのせまい範囲を行き来するだけで、短い。えさ場と巣の間を往復するくらしなので、目印も、毎日見ている木や建物で足りる。

えさを追って場所を変えるか、場所を変えずに食べ物を変えるか。この選び方のちがいが、飛ぶ距離や目印のちがいの根もとにある。

課題

  1. この文章を100字以内で要約しよう。
  2. 比べている観点を2つ書こう。

二(1000字)

鳥の中には、季節によって住む場所を変える渡り鳥と、一年中同じ場所でくらす留鳥がいる。春に日本へ来て秋に去るツバメや、冬だけ来るハクチョウやカモは渡り鳥だ。スズメやカラス、ハトは留鳥で、冬の公園でも夏の公園でも見かける。

渡り鳥は、えさと寒さのために長い旅をする。ツバメは飛んでいる虫を食べるが、日本の冬には虫がほとんどいない。そこで秋になると、虫の多い暖かい南の国へ飛んでいく。ハクチョウは反対に、夏をすごす北の国の湖が冬にこおるので、それより暖かい日本へ来る。飛ぶ距離は長く、海をこえて何千キロメートルにもなる。広い海の上で道に迷わないのは、太陽や星の位置、海岸や山の形を目印にしているからだといわれる。さらに、冬のこし方の工夫は、旅の準備にある。出発の前にたくさん食べて、体に脂肪をたくわえる。ハクチョウやガンは群れで列を作って飛び、前の鳥の起こす風に乗って力を節約する。

春、学校の玄関の軒先にツバメが巣を作る。四月に姿を見せ、夏のあいだにひなを育て、九月ごろにはいなくなる。南の国から海をこえて、同じ軒先にもどってきているのだ。秋に電線にずらりとならんでいるツバメは、旅立ちの前に集まっているところである。

では、留鳥はどうだろうか。留鳥は、同じ場所で一年をすごす。スズメは、夏は虫を食べ、冬は草の種や木の実を食べる。カラスは、人が出した食べ物の残りも食べる。季節によって食べ物を変えることで、渡らなくても冬をこせる。飛ぶ距離は短く、巣のまわりのせまい範囲を行き来するだけだ。えさ場と巣の間を往復するくらしなので、目印も、毎日見ている木や建物で足りる。冬のこし方の工夫は、その場で寒さにたえることにある。羽毛をふくらませ、間に空気をためて体を温める。シジュウカラは冬にほかの種類の小鳥と群れを作り、えさを見つけやすくする。

たとえば、冬の朝の通学路で、スズメが丸くふくらんで電線にとまっている。寒さをふせぐために羽毛をふくらませているのだ。日が高くなると群れで地面におり、落ちた米つぶや草の種をついばむ。夏に同じ道で見るスズメは細く見え、虫をくわえて巣に運んでいる。

生き方の選び方が、二つの鳥を分けている。えさを追って場所を変えるか、とどまって食べ物を変えるか、という選び方のちがいが、ほかのすべてのちがいの根もとにある。

課題

  1. この文章を190字以内で要約しよう。
  2. 比べている観点を3つ書こう。

三(1000字・硬い語彙)

鳥類には、季節に応じて生息地を移動する渡り鳥と、年間を通じて同一の地域に定住する留鳥が存在する。春に日本へ飛来し秋に去るツバメや、冬季のみ飛来するハクチョウやカモは渡り鳥である。スズメやカラス、ハトは留鳥であり、冬の公園でも夏の公園でも観察できる。

渡り鳥は、食料と寒冷のために長距離の移動を行う。ツバメは飛翔する昆虫を主食とするが、日本の冬には昆虫がほとんど存在しない。ゆえに秋になると、昆虫の豊富な温暖な南方の国々へ移動する。ハクチョウは逆に、夏を過ごす北方の湖が冬季に凍結するため、より温暖な日本へ飛来する。飛行距離は長く、海を越えて数千キロメートルに及ぶ。広大な海上で方向を見失わないのは、太陽や星の位置、海岸線や山の形状を目印としているためと考えられている。越冬の工夫は、旅の準備にある。出発に先立って大量に採食し、体内に脂肪を蓄積する。ハクチョウやガンは群れで隊列を組んで飛行し、前方の個体が生み出す気流に乗ることで体力の消耗を抑える。

たとえば、学校の玄関の軒先には、春になるとツバメが巣を営む。四月に姿を現し、夏季にひなを育て、九月ごろには姿を消す。南方の国から海を越えて、同一の軒先へ帰還しているのである。秋に電線に整列しているツバメは、旅立ちに先立って集結しているところである。

これに対して留鳥は、同一の地域で一年を過ごす。スズメは、夏は昆虫を、冬は草の種子や木の実を食べる。カラスは、人間の出した残飯も食料とする。季節に応じて食性を変化させることで、移動せずに越冬できる。飛行距離は短く、巣の周辺の狭い範囲を往来するにすぎない。採食場所と巣の間を往復する生活であるため、目印も、日常的に目にする樹木や建物で十分である。越冬の工夫はどうか。その場で寒冷に耐えることにある。羽毛を膨らませ、その間に空気を蓄えて体温を保つ。シジュウカラは冬季に他種の小鳥と混ざった群れを形成し、食料を発見しやすくする。

冬の朝の通学路で、スズメが丸く膨らんで電線にとまっている。寒冷を防ぐために羽毛を膨らませているのである。日が高くなると群れで地面に降り、落ちた米粒や草の種子をついばむ。夏に同じ道で観察するスズメは細く見え、昆虫をくわえて巣へ運んでいる。

この相違は、食料を追って場所を変えるか、場所を変えずに食性を変えるかという、生き方の選択から来ている。

課題

  1. この文章を200字以内で要約しよう。
  2. 比べている観点を3つ書こう。

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