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文系と理系 読解プリント(説明文・500字→1000字→硬い語彙)

文系と理系を、人や言葉を扱うか自然や数を扱うか、解釈と実験という調べ方、その分け方が日本独特かどうかで比べます。何を扱い、どう調べるかの組み合わせとして二つを整理するまとめに注目しましょう。

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一(500字)

学問には、文系と理系という分け方がある。国語や社会、英語などを文系、算数や理科などを理系とよび、日本では高校生になるとどちらに進むかを選ぶことが多い。

文系が扱うのは、人と、人が作ったものだ。言葉、文学、歴史、法律など、人の考えや行いに関わるものを調べる。歴史学は昔の人が何をしたかを調べ、文学は人が言葉で何を表したかを調べる。調べ方はどうか。読んで解釈することが中心だ。昔の手紙や本、記録を読み、その意味を考える。同じ文章でも、読む人によって解釈が分かれることがあり、どれが正しいかを一つに決められないこともある。

一方、理系が扱うのは、自然と数だ。物の動き、生き物の体、星の動き、数や形のきまりなど、人がいてもいなくても成り立つものを調べる。物理学は物がどう動くかを調べ、生物学は生き物がどう生きているかを調べる。次に、調べ方は、実験や観察、計算で確かめることが中心だ。考えたことが正しいかどうかを、実際にやってみて確かめる。同じ条件で実験すれば、だれがやっても同じ結果になることが求められる。

文系は、人が作ったものを読み解く。理系は、自然を実験で確かめる。

課題

  1. この文章を100字以内で要約しよう。
  2. 比べている観点を2つ書こう。

二(1000字)

学問には、文系と理系という分け方がある。国語や社会、英語などを文系、算数や理科などを理系とよぶ。日本では多くの高校で二年生ごろにコースが分かれ、大学入試の科目もそれに合わせて決まる。外国には、高校でこのようにはっきり分けない国も多い。

文系が扱うのは、人と、人が作ったものだ。言葉、文学、歴史、法律、経済など、人の考えや行いに関わるものを調べる。歴史学は昔の人が何をしたかを調べ、文学は人が言葉で何を表したかを調べる。次に、調べ方は、読んで解釈することが中心だ。昔の手紙や本、記録を読み、「この作者はなぜこう書いたのか」を、資料をもとに考える。同じ文章でも、読む人や時代によって解釈が分かれることがあり、どれが正しいかを一つに決められないこともある。さらに、日本の高校の文系コースでは、国語、社会、英語の授業が多くなり、大学では文学部や法学部などに進む人が多い。

国語の授業で、物語の主人公が最後に泣いた理由を考える。「くやしかったから」と読む子もいれば、「ほっとしたから」と読む子もいる。先生は、文章のどの部分からそう考えたのかをたずね、それぞれの根拠を聞く。答えは一つに決まらず、根拠のたしかさで読みの深さが決まる。

これに対して、理系が扱うのは、自然と数だ。物の動き、生き物の体、星の動き、数や形のきまりなど、人がいてもいなくても成り立つものを調べる。物理学は物がどう動くかを調べ、生物学は生き物がどう生きているかを調べる。調べ方はどうか。実験や観察、計算で確かめることが中心だ。考えたことが正しいかどうかを、実際にやってみて確かめる。同じ条件で実験すれば、だれがやっても同じ結果になることが求められる。日本の高校の理系コースでは、数学と理科の授業が多くなり、大学では理学部や工学部、医学部などに進む人が多い。

たとえば、理科の授業で、ふりこが一往復する時間は何で決まるかを調べる場面がある。おもりの重さを変えても、ふれはばを変えても、時間は変わらない。ひもの長さを変えると、時間が変わる。どの班がやっても同じ結果になり、班ごとに答えがちがえば、それは実験のやり方にまちがいがあったと考える。

つまり、何を扱い、どう調べるかの組み合わせが、この分け方の根もとにあるのである。

課題

  1. この文章を190字以内で要約しよう。
  2. 比べている観点を3つ書こう。

三(1000字・硬い語彙)

学問には、文系と理系という区分が存在する。国語や社会、英語などを文系、算数や理科などを理系と呼ぶ。日本では多くの高校で二年生ごろに課程が分かれ、大学入試の科目もそれに応じて定まる。外国には、高校でこのように明確に区分しない国も多い。

文系が対象とするのは、人間と、人間が作り出したものである。言語、文学、歴史、法律、経済など、人間の思考や行為に関わるものを研究する。歴史学は過去の人間が何をしたかを研究し、文学は人間が言語によって何を表現したかを研究する。方法はどうか。読んで解釈することが中心である。過去の書簡や書物、記録を読み、「この作者はなぜこう記したのか」を、資料に基づいて考察する。同一の文章でも、読む人物や時代によって解釈が分かれることがあり、いずれが正しいかを一つに確定できないこともある。日本の高校の文系課程では、国語、社会、英語の授業が多くなり、大学では文学部や法学部などに進学する者が多い。

たとえば、国語の授業で、物語の主人公が最後に泣いた理由を考察する。「悔しかったから」と読む子どももいれば、「安堵したから」と読む子どももいる。教師は、文章のどの部分からそう考えたのかを問い、それぞれの根拠を聞く。答えは一つに確定せず、根拠の確かさによって読みの深さが定まる。

同じことを理系で見てみる。理系が対象とするのは、自然と数である。物体の運動、生物の身体、天体の運行、数や図形の法則など、人間の存在と無関係に成立するものを研究する。物理学は物体がいかに運動するかを研究し、生物学は生物がいかに生きているかを研究する。次に、方法は、実験や観察、計算によって検証することが中心である。考えたことが正しいか否かを、実際に実行して検証する。同一の条件で実験すれば、だれが実行しても同一の結果になることが要求される。日本の高校の理系課程では、数学と理科の授業が多くなり、大学では理学部や工学部、医学部などに進学する者が多い。

理科の授業で、振り子が一往復する時間は何によって定まるかを調べる。おもりの重さを変えても、振れ幅を変えても、時間は変化しない。ひもの長さを変えると、時間が変化する。どの班が実行しても同一の結果となり、班ごとに答えが異なれば、それは実験の手順に誤りがあったと考える。

対象と方法の組み合わせの相違が、この区分の根源にある。

課題

  1. この文章を190字以内で要約しよう。
  2. 比べている観点を3つ書こう。

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