給食と弁当を、だれが作るか、献立がどう決まるか、温かさと量のちがいで比べます。何百人分を一度に作る給食と、ひとりのために作る弁当という対比を、観点ごとに整理しましょう。
学校の昼ごはんには、給食と弁当がある。多くの小学校では給食が出るが、遠足の日や、給食のない学校では弁当を持っていく。
給食は、学校の調理室や給食センターで、調理員さんが作る。一度に何百人分も作るので、大きななべや機械を使い、朝早くから何人もで作業する。作っている人の顔を、食べる子どもが知らないことも多い。献立は、栄養士さんが考える。一か月分が前もって決まっていて、表にして配られる。野菜や魚、牛乳などがかたよらないように組み合わせてあり、季節の食べ物や、地域でとれたものを入れることもある。だれが食べても同じ献立だ。
これに対して、弁当は、家の人が、その子ひとりのために作る。台所で、家にあるなべやフライパンを使い、前の晩の残りを入れたり、朝に卵を焼いたりする。作る人の顔がわかっているのが弁当だ。献立はどうか。家の人が、その日に決める。本人の好きなおかずを入れてもらえることもあるし、家にあるもので決まることもある。アレルギーのある食べ物を、はじめから入れないこともできる。
大ぜいのために作るものと、ひとりのために作るもの。作る相手のちがいが、献立の決まり方のちがいにつながっている。
課題
学校の昼ごはんには、給食と弁当がある。多くの小学校では給食が出るが、遠足の日や、給食のない学校では弁当を持っていく。
給食は、学校の調理室や給食センターで、調理員さんが作る。一度に何百人分も作るので、大きななべや機械を使い、朝早くから何人もで作業する。作っている人の顔を、食べる子どもが知らないことも多い。献立は、栄養士さんが考える。一か月分が前もって決まっていて、表にして配られる。野菜や魚、牛乳などがかたよらないように組み合わせてあり、だれが食べても同じ献立だ。温かさと量はどうか。給食は作ってすぐに教室に運ばれるので、汁物もごはんも温かいまま食べられる。量はみんな同じに盛られ、足りなければおかわりができる。
たとえば、ふだんの給食の日、四時間目が終わるころになると、ろうかに汁物のにおいがただよってくる。当番が白い服を着て、重い食かんを調理室から運んでくる。全員の皿に、同じカレーが同じ量だけ盛られる。「いただきます」のあと、ごはんの前におかわりの列ができる。教室のかべの献立表を見れば、明日の献立もわかる。
弁当の場合は、家の人が、その子ひとりのために作る。台所で、家にあるなべやフライパンを使い、前の晩の残りを入れたり、朝に卵を焼いたりする。作る人の顔がわかっているのが弁当だ。献立は、家の人がその日に決める。本人の好きなおかずを入れてもらえることもあるし、家にあるもので決まることもある。アレルギーのある食べ物を、はじめから入れないこともできる。さらに、弁当は朝に作ってからお昼まで時間がたつので、冷めている。夏は食べ物がいたまないように、しっかり冷ましてからふたをする。そのかわり、量は食べる人に合わせて調節できる。よく食べる子には大きな弁当箱、少ししか食べない子には小さな弁当箱、というように変えられる。
遠足の日の朝、台所から卵を焼くにおいがしてくる。家の人は、本人の好きなからあげと、前の晩のきんぴらをつめ、ごはんにふりかけをかける。公園の芝生でふたを開けると、おかずは冷めているが、となりの子の弁当とは中身も大きさもちがう。食べきれなければ、残りはそのまま持ち帰る。同じ公園で同じ時間に開く弁当でも、中身は一つとして同じではない。ひとりのために作られたものだからだ。
課題
学校における昼食には、給食と弁当がある。多くの小学校では給食が提供されるが、遠足の日や、給食制度のない学校では弁当を持参する。
給食は、学校の調理室や給食センターにおいて、調理員が作る。一度に数百人分を調理するため、大型の鍋や機械を用い、早朝から複数の人員で作業にあたる。調理者の顔を、食べる児童が知らない場合も多い。献立は、栄養士が立案する。一か月分が事前に決められ、表にして配布される。野菜、魚、牛乳などが偏らないよう組み合わされており、誰が食べても同一の献立である。温度と分量に目を向けると、給食は調理後ただちに教室へ運ばれるため、汁物も米飯も温かい状態で食べられる。分量は全員同一に盛られ、不足すればおかわりができる。
通常の給食の日、四時間目が終わるころになると、廊下に汁物のにおいが漂ってくる。当番が白衣を着用し、重い食缶を調理室から運んでくる。全員の皿に、同一のカレーが同一の分量だけ盛られる。「いただきます」の後、米飯の前におかわりの列ができる。教室の壁の献立表を見れば、翌日の献立も判明する。
弁当になると、事情が異なる。弁当は、家庭の人が、その児童ひとりのために作る。台所で、家庭にある鍋やフライパンを用い、前夜の残りを詰めたり、朝に卵を焼いたりする。作り手の顔が判明しているのが弁当である。献立はどうか。家庭の人が、その日に決める。本人の好む総菜を入れてもらえることもあれば、家庭にある材料で決まることもある。アレルギーのある食品を、当初から除外することも可能である。さらに、温度と分量である。弁当は朝の調理から昼食まで時間が経過するため、冷めている。夏季には食品が傷まないよう、十分に冷ましてからふたをする。その一方で、分量は食べる人に応じて調節できる。よく食べる児童には大きな弁当箱、少食の児童には小さな弁当箱、というように変えることができる。
たとえば、遠足の日の朝、台所から卵を焼くにおいが漂ってくる。家庭の人は、本人の好むからあげと、前夜のきんぴらを詰め、米飯にふりかけをかける。公園の芝生でふたを開けると、総菜は冷めているが、隣の児童の弁当とは中身も大きさも異なる。食べきれなければ、残りはそのまま持ち帰る。
数百人のために作るか、ひとりのために作るか。その対象の相違が、献立から温度や分量にまで及んでいるのである。
課題
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