デルバト | プリント

電車とバス 読解プリント(説明文・500字→1000字→硬い語彙)

電車とバスを、線路を走るか道路を走るか、時間の正確さ、乗り換えと止まる場所のちがいで比べます。どのちがいも「自分だけの線路か、みんなと同じ道路か」から生まれている、という説明の流れをつかみましょう。

本文と課題をPDFで印刷

一(500字)

町の中を移動するとき、電車に乗ることもあれば、バスに乗ることもある。どちらも決まった道を通り、決まった場所に止まる乗り物だ。

電車は、線路の上だけを走る。線路は電車のためだけに作られていて、ほかの車が入ってくることはない。踏切では、車や人のほうが電車を待つ。一度に何百人も運べるのは、長い車両をつないで走れるからだ。時間を見ると、ほかの車にじゃまされないので、時刻表どおりに着くことが多い。何分に出て何分に着くかが、前もってわかる。ただし、事故や強い風があると、長い区間でまとめて止まってしまう。

バスの場合は、道路を走る。道路は自動車や自転車、歩く人もいっしょに使うので、信号で止まったり、ほかの車の列にならんだりする。そのかわり、線路のない町や、山の中の集落にも行くことができる。一台に乗れる人数は、電車よりずっと少ない。時間はどうか。道路の混み具合で、着く時間が変わる。朝や夕方の混む時間には、時刻表より何分もおくれることがある。そのかわり、道が一か所通れなくなっても、別の道を回って走ることができる。

自分だけの線路を走るか、みんなと同じ道路を走るか。走る場所のちがいが、ほかのちがいを生んでいる。

課題

  1. この文章を100字以内で要約しよう。
  2. 比べている観点を2つ書こう。

二(1000字)

町の中を移動するとき、電車に乗ることもあれば、バスに乗ることもある。どちらも決まった道を通り、決まった場所に止まる乗り物だ。

電車は、線路の上だけを走る。線路は電車のためだけに作られていて、ほかの車が入ってくることはない。踏切では、車や人のほうが電車を待つ。一度に何百人も運べるのは、長い車両をつないで走れるからだ。ほかの車にじゃまされないので、時刻表どおりに着くことが多い。何分に出て何分に着くかが、前もってわかる。ただし、事故や強い風があると、長い区間でまとめて止まってしまう。止まる場所はどうか。駅と駅の間が長く、家の近くに駅がないこともある。別の路線に乗りかえるときは、階段やホームを移動しなければならない。大きな駅では、乗りかえだけで何分も歩く。

朝の駅で時刻表を見て、八時十二分の電車を待つ。遠くの親せきの家に行く日だ。ホームに入ってきた電車は十両もつながっていて、ドアがいっせいに開く。途中の大きな駅で乗りかえるときは、階段を上り、長い通路を歩いて、別のホームに向かう。親せきの家の近くの駅に着いたのは、家を出る前に調べた時刻のとおりだった。

一方、バスは、道路を走る。道路は自動車や自転車、歩く人もいっしょに使うので、信号で止まったり、ほかの車の列にならんだりする。そのかわり、線路のない町や、山の中の集落にも行くことができる。一台に乗れる人数は、電車よりずっと少ない。さらに、道路の混み具合で、着く時間が変わる。朝や夕方の混む時間には、時刻表より何分もおくれることがある。そのかわり、道が一か所通れなくなっても、別の道を回って走ることができる。停留所の間は短く、家のすぐ近くまで来てくれる。別のバスに乗りかえるときも、同じ停留所か、道をはさんだ向かい側で待てばよいことが多い。駅から遠い病院や学校の前にも、停留所が置かれている。

たとえば、バスで病院に行く日は、家の角を曲がったところの停留所で待つ。来るはずの時刻を五分すぎても、バスは見えない。交差点が混んでいるのだ。やっと来たバスは一台だけで、前のドアから乗ると、席は半分ほどうまっている。信号で何度も止まりながら進み、病院の門の前の停留所で降りると、入口はすぐ目の前にある。

このちがいは、自分だけの線路を走るか、みんなと同じ道路を走るか、というところから来ている。

課題

  1. この文章を190字以内で要約しよう。
  2. 比べている観点を3つ書こう。

三(1000字・硬い語彙)

市街地を移動する際、電車を利用することもあれば、バスを利用することもある。いずれも定められた経路を通り、定められた地点に停車する交通機関である。

電車は、線路上のみを走行する。線路は電車専用に敷設されており、他の車両が進入することはない。踏切では、自動車や歩行者の側が電車を待つ。一度に数百人を輸送できるのは、長い編成を連結して走行できることに起因する。時間に目を向けると、他の車両に妨げられないため、時刻表どおりに到着することが多い。何分に発車し何分に到着するかが、事前に判明している。ただし、事故や強風が生じると、長い区間が一斉に停止してしまう。次に、停車地点である。駅と駅の間隔が長く、自宅の近くに駅がない場合もある。別の路線に乗り換える際は、階段やホームを移動しなければならない。大規模な駅では、乗り換えだけで数分間歩くことになる。

たとえば、電車で遠方の親戚の家へ向かう日、朝の駅で時刻表を確認し、八時十二分の電車を待つ。ホームに進入してきた電車は十両編成で、扉が一斉に開く。途中の大規模な駅で乗り換える際は、階段を上り、長い通路を歩いて、別のホームへ向かう。親戚の家の最寄り駅に到着したのは、出発前に調べた時刻のとおりであった。

バスは、道路を走行する。道路は自動車や自転車、歩行者も共用するため、信号で停止したり、他の車両の列に並んだりする。その一方で、線路の存在しない町や、山間の集落にも到達できる。一台に乗車できる人数は、電車よりはるかに少ない。時間はどうか。道路の混雑状況によって、到着時刻が変動する。朝夕の混雑する時間帯には、時刻表より数分以上遅れることがある。その一方で、道路の一か所が通行できなくなっても、別の経路を迂回して走行できる。さらに、停留所の間隔が短く、自宅のすぐ近くまで来てくれる。別のバスに乗り換える際も、同一の停留所か、道路をはさんだ向かい側で待てばよいことが多い。駅から離れた病院や学校の前にも、停留所が設置されている。

バスで病院へ向かう日、自宅の角を曲がった先の停留所で待つ。到着予定の時刻を五分過ぎても、バスは見えない。交差点が混雑しているのである。ようやく到着したバスは一台のみで、前方の扉から乗車すると、座席は半分ほど埋まっている。信号で幾度も停止しながら進み、病院の門前の停留所で降車すると、入口は目の前にある。専用の線路を持たないバスは、遅れる代わりに、目的地の門前まで人を運ぶのである。

課題

  1. この文章を200字以内で要約しよう。
  2. 比べている観点を3つ書こう。

関連するプリント

国語のプリント一覧 すべてのプリント

デルバトのプリントは無料で印刷・配布できます。本文はこのプリントのために書いたオリジナルの文章です。設問は順に追加します。