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犬と猫 読解プリント(説明文・500字→1000字→硬い語彙)

犬と猫を、散歩やトイレといった飼い方、群れで生きるか一ぴきで生きるかという性格、人との歴史で比べる説明文です。まとめの段落で、二つのちがいが「もともとの生き方」から来ていると述べられるところに注目しましょう。

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一(500字)

犬と猫は、どちらも人といっしょにくらしてきた動物だ。ペットとして飼われている数も、この二つがとくに多い。

犬は、毎日散歩に連れていく必要がある。外を歩き、においをかぎ、走ることが、犬には欠かせない。トイレも、散歩のときに外ですることが多い。犬はもともと、群れで生きる動物でもある。だから、飼い主をリーダーだと思ってついていく。名前をよばれると来たり、「おすわり」などの命令を聞いたりする。留守番が長いとさびしがることも多い。

猫は、散歩をしなくてもよい。家の中で高いところにのぼったり、日なたでねむったりしてすごす。トイレは、家の中に置いた砂の上でする。教えなくても、自分からそこでするようになる猫が多い。性格はどうか。猫はもともと一ぴきで生きる動物だ。だから、自分の気分で動き、よんでも来ないことがある。飼い主をリーダーというより、いっしょに住む仲間のように見ているといわれる。一ぴきで長い時間すごしても、あまり苦にしない。

群れで生きてきたか、一ぴきで生きてきたか。そのもともとの生き方のちがいが、飼い方や性格のちがいになって表れている。

課題

  1. この文章を90字以内で要約しよう。
  2. 比べている観点を2つ書こう。

二(1000字)

犬と猫は、どちらも人といっしょにくらしてきた動物だ。ペットとして飼われている数も、この二つがとくに多い。

犬は、毎日散歩に連れていく必要がある。外を歩き、においをかぎ、走ることが、犬には欠かせない。トイレも、散歩のときに外ですることが多い。性格はどうか。犬はもともと群れで生きる動物だ。だから、飼い主をリーダーだと思ってついていく。名前をよばれると来たり、「おすわり」などの命令を聞いたりする。留守番が長いとさびしがることも多い。さらに、人との歴史も古い。人がまだ狩りをしてくらしていたころから、犬は人のそばにいた。もとはオオカミに近い動物で、狩りを手伝ったり、夜に番をしたりするうちに、人になれていったと考えられている。

朝、リードを持って玄関に立つ。犬はしっぽをふって飛び出してくる。公園に着くと、地面のにおいをかぎながら歩き、電柱のそばで用をすませる。ほかの犬に会うと、近づいてあいさつをする。帰り道も、飼い主の少し前を歩き、ときどきふり返る。家に帰って「おすわり」と言えば、えさの前でじっと待つ。飼い主の顔を見上げて、合図を待っているのだ。

では、猫はどうだろうか。猫は、散歩をしなくてもよい。家の中で高いところにのぼったり、日なたでねむったりしてすごす。トイレは、家の中に置いた砂の上でする。教えなくても、自分からそこでするようになる猫が多い。猫はもともと、一ぴきで生きる動物だ。だから、自分の気分で動き、よんでも来ないことがある。飼い主をリーダーというより、いっしょに住む仲間のように見ているといわれる。一ぴきで長い時間すごしても、あまり苦にしない。人との歴史は、犬より新しい。人が麦や米を作ってたくわえるようになってから、穀物をねらうネズミを追って、猫のほうから人の近くに住みついたといわれている。

たとえば、学校から帰った午後、玄関を開けても、猫は出むかえに来ないことが多い。たんすの上や窓べで丸くなり、名前をよんでも耳だけをこちらに向ける。しばらくして、気が向いたときにひざの上にのってくる。トイレは、だれも見ていないうちに、部屋のすみに置いた砂の上ですませている。

群れの動物か、一ぴきの動物か、というもともとの生き方のちがいが、今の飼い方や性格にまで表れている。

課題

  1. この文章を190字以内で要約しよう。
  2. 比べている観点を3つ書こう。

三(1000字・硬い語彙)

犬と猫は、いずれも長きにわたって人間と生活を共にしてきた動物である。愛玩動物として飼育される数においても、この二種が突出している。

犬は、毎日の散歩を必要とする。屋外を歩き、においをかぎ、走ることは、犬にとって不可欠な行動である。排泄も、散歩の際に屋外で行うことが多い。性質に目を向けると、犬は本来、群れを作って生きる動物である。それゆえ、飼い主を指導者と認識して従う。名を呼ばれれば近づき、「おすわり」などの指示に応じる。長時間の留守番に孤独を感じることも多い。人間との関係の歴史も古い。人間が狩猟によって生活していた時代から、犬はすでに人間のかたわらにいた。本来はオオカミに近い動物であり、狩猟を補助し、夜間の警戒を担ううちに、人間に慣れていったと考えられている。

たとえば、朝、リードを手に玄関に立てば、犬は尾を振って飛び出してくる。公園に到着すると、地面のにおいをかぎながら歩き、電柱のそばで排泄を済ませる。他の犬に出会えば、接近して挨拶を交わす。帰宅後に「おすわり」と命じれば、食事を前にして静止する。飼い主の顔を見上げ、合図を待っているのである。

一方、猫は、散歩を必要としない。室内で高所にのぼり、日なたで眠るなどして過ごす。排泄は、室内に設けた砂の上で行う。特に教えられなくとも、自発的にそこで排泄するようになる個体が多い。性質はどうか。猫は本来、単独で生きる動物である。それゆえ、自らの気分に従って行動し、呼ばれても応じないことがある。飼い主を指導者というより、同居する仲間として認識しているとされる。単独で長時間過ごしても、さほど苦にしない。人間との関係の歴史は、犬より新しい。人間が麦や米を栽培し貯蔵するようになって以降、穀物をねらうネズミを追って、猫の側から人間に接近したと説明されている。

下校後の午後、玄関を開けても、猫は出迎えに来ないことが多い。たんすの上や窓辺で丸くなり、名を呼んでも耳だけをこちらに向ける。しばらくして、気が向いた時にひざの上に乗ってくる。排泄は、誰も見ていない間に、部屋の隅に置かれた砂の上で済ませている。

この相違は、群れで生きる動物であったか、単独で生きる動物であったかという、本来の生態に由来するのである。

課題

  1. この文章を190字以内で要約しよう。
  2. 比べている観点を3つ書こう。

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