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衆議院と参議院 読解プリント(説明文・500字→1000字→硬い語彙)

衆議院と参議院を、任期と解散の有無、議員の人数と立候補できる年齢、衆議院の優越で比べる説明文です。任期と解散のちがいがほかのちがいの根もとにある、というまとめまで読み取りましょう。

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一(500字)

日本の国会は、衆議院と参議院の二つの議院からできている。これを二院制という。どちらも国民が選挙で選んだ議員が集まり、法律を作ったり、予算を決めたりする。二つの議院で話し合うのは、一つの議院だけで決めるより、慎重に物事を決められるからである。

衆議院は、議員の任期が四年である。ただし、任期のとちゅうで解散されることがある。解散されると議員は全員やめて、あらためて選挙が行われる。そのため、議員が四年間つとめ上げることはむしろ少ない。議員の数は四百六十五人で、立候補できるのは二十五才以上である。選挙では、全国を小さな区に分けて一人ずつ選ぶ小選挙区と、政党に投票する比例代表の二つの方法で選ばれる。

では、参議院はどうだろうか。議員の任期は六年で、解散はない。三年ごとに半分ずつ選挙をして入れかえるので、議員が一度に全員かわることはない。議員の数は二百四十八人で、衆議院より少ない。立候補できるのは三十才以上で、衆議院より五才高い。選挙は、おもに都道府県ごとの選挙区と、全国を一つにした比例代表の二つの方法で行われる。

衆議院は、すぐに国民の意見を映す。参議院は、長い目で落ち着いて話し合う。

課題

  1. この文章を100字以内で要約しよう。
  2. 比べている観点を2つ書こう。

二(1000字)

日本の国会は、衆議院と参議院の二つの議院からできている。これを二院制という。どちらも国民が選挙で選んだ議員が集まり、法律を作ったり、予算を決めたりする。

衆議院は、議員の任期が四年である。ただし、任期のとちゅうで解散されることがある。解散されると議員は全員やめて、あらためて選挙が行われる。議員の数は四百六十五人で、立候補できるのは二十五才以上である。選挙では、全国を小さな区に分けて一人ずつ選ぶ小選挙区と、政党に投票する比例代表の二つの方法で選ばれる。さらに、衆議院には、参議院より強い力がいくつかみとめられている。これを衆議院の優越という。予算は、先に衆議院で話し合う。総理大臣を指名するとき、予算を決めるとき、条約をみとめるときも同じである。二つの議院の意見が分かれると、衆議院の決定が国会の決定になる。内閣を信任しないという決議ができるのも、衆議院だけである。

たとえば、内閣総理大臣が衆議院を解散すると、全国でいっせいに総選挙が行われる。選挙のあとに開かれる国会では、議席を多く取った政党を中心に、内閣総理大臣が指名される。参議院が別の人を指名して意見が分かれても、衆議院の指名が国会の指名になる。国民の投票が、そのまま総理大臣を決めることにつながるのである。

参議院では、話がちがってくる。議員の任期は六年で、解散はない。三年ごとに半分ずつ選挙をして入れかえるので、議員が一度に全員かわることはない。議員の数は二百四十八人で、衆議院より少ない。立候補できるのは三十才以上で、衆議院より五才高い。選挙は、おもに都道府県ごとの選挙区と、全国を一つにした比例代表の二つの方法で行われる。また、参議院には、衆議院のような強い力はない。衆議院が可決した法律案を参議院が否決しても、衆議院が出席議員の三分の二以上でもう一度可決すれば、法律になる。参議院は、衆議院の決めたことを別の目で見直す役わりを持っている。

たとえば、参議院の選挙は三年ごとに行われ、議員の半分だけが入れかわる。残りの半分はそのまま議員を続けるので、選挙のあとも、それまでの話し合いを知っている議員が必ずいる。また、衆議院が解散されている間に、急いで決めなければならないことが起こると、参議院だけで緊急集会を開くことができる。

任期と解散の有無が、ほかのちがいの根もとにある。すぐに国民の意見を映す議院と、長い目で見直す議院が、それぞれの役わりで一つの国会を作っているのである。

課題

  1. この文章を200字以内で要約しよう。
  2. 比べている観点を3つ書こう。

三(1000字・硬い語彙)

日本の国会は、衆議院と参議院の二つの議院によって構成されている。これを二院制という。いずれも国民が選挙で選出した議員が集まり、法律を制定したり、予算を議決したりする。

衆議院は、議員の任期が四年である。ただし、任期の途中で解散されることがある。解散されると議員は全員その職を失い、改めて総選挙が実施される。議員の定数は四百六十五人で、立候補できるのは二十五歳以上である。選挙では、全国を小さな区に分けて一人ずつ選出する小選挙区と、政党に投票する比例代表の二つの方式で選出される。また、衆議院には、参議院より強い権限がいくつか認められている。これを衆議院の優越という。予算は、先に衆議院で審議する。内閣総理大臣の指名、予算の議決、条約の承認においても同様である。両院の議決が一致しなければ、衆議院の議決が国会の議決となる。内閣不信任の決議ができるのも、衆議院のみである。

内閣総理大臣が衆議院を解散すると、全国で一斉に総選挙が実施される。選挙後に召集される国会では、議席を多数獲得した政党を中心に、内閣総理大臣が指名される。参議院が別の人物を指名して議決が一致しなくても、衆議院の指名が国会の指名となる。国民の投票が、そのまま総理大臣の決定に直結するのである。

一方、参議院は、議員の任期が六年で、解散は存在しない。三年ごとに半数ずつ改選するため、議員が一度に全員交代することはない。議員の定数は二百四十八人で、衆議院より少ない。立候補できるのは三十歳以上で、衆議院より五歳高い。選挙は、主に都道府県ごとの選挙区と、全国を一つの単位とした比例代表の二つの方式で実施される。また、参議院には、衆議院のような強い権限はない。衆議院が可決した法律案を参議院が否決しても、衆議院が出席議員の三分の二以上で再可決すれば、法律として成立する。参議院は、衆議院の議決を別の視点から再検討する役割を担っている。

参議院の選挙は三年ごとに実施され、議員の半数のみが交代する。残りの半数はそのまま議員を継続するため、選挙後も、それまでの審議を把握している議員が必ず存在する。また、衆議院が解散されている期間に、緊急に決定すべき事態が生じると、参議院のみで緊急集会を開くことができる。

国民の意思を即座に映すか、長期的な視点で見直すか。二つの議院は、この役割の相違によって一つの国会を構成しているのである。

課題

  1. この文章を200字以内で要約しよう。
  2. 比べている観点を3つ書こう。

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