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日本海側と太平洋側の気候 読解プリント(説明文・500字→1000字→硬い語彙)

日本海側と太平洋側の気候を、冬の雪と乾燥、夏の雨、季節風と山地の向きで比べます。季節風が山地にぶつかることで二つの気候がちょうど反対になるしくみを、社会の地理の知識とあわせて確かめましょう。

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一(500字)

日本列島の真ん中には、高い山地が背骨のように連なっている。この山地をさかいにして、日本海側と太平洋側では天気が分かれる。同じ日に、片方が雪で、もう片方が晴れということもめずらしくない。

日本海側では、冬に雪がたくさんふる。新潟県や北陸地方では、家の一階がうまるほどつもることもあり、世界でも有数の雪の多い地域として知られている。人々は屋根の雪下ろしをしたり、道路に水を流して雪をとかしたりして、雪とともにくらしている。夏は、晴れて気温が高くなる日が多い。太平洋側にくらべると夏の雨は少なめで、日照時間が長い。

一方、太平洋側では、冬は晴れの日が続き、空気がかわいている。東京などでは冬に雪がふることは少なく、かわいた風がふいて、せんたく物がよくかわく。空気がかわきすぎて、火事が起こりやすい季節でもある。夏は、雨が多い。六月から七月の梅雨には長く雨が続き、夏から秋にかけては台風が上陸して大雨をふらせる。しめった空気が入りやすく、むし暑い日が続く。

日本海側は、雪にうもれる冬と、よく晴れた夏をむかえる。太平洋側は、かわいた冬と、雨の多い夏をむかえる。

課題

  1. この文章を90字以内で要約しよう。
  2. 比べている観点を2つ書こう。

二(1000字)

日本列島の真ん中には、高い山地が背骨のように連なっている。この山地をさかいにして、日本海側と太平洋側では天気が分かれる。同じ日に、片方が雪で、もう片方が晴れということもめずらしくない。

日本海側では、冬に雪がたくさんふる。新潟県や北陸地方では、家の一階がうまるほどつもることもある。夏は、晴れて気温が高くなる日が多い。太平洋側にくらべると夏の雨は少なめで、日照時間が長い。この天気を作っているのは、季節風と山地の向きである。季節風とは、季節によって決まった向きにふく風のことである。冬には、大陸から北西の季節風がふく。この風は冷たくかわいているが、日本海の上を通るときに水分をたっぷりふくむ。そして山地にぶつかって上にのぼり、雲ができて、日本海側に雪をふらせる。夏にふく南東の季節風は、山地をこえるとかわいた風になってふき下りるので、日本海側は晴れて暑くなる。

冬の新潟県では、屋根に雪がつもると、人がのぼって雪下ろしをする。道路には地下水を流すパイプがうめられ、雪をとかして車が通れるようにしている。人々は、こうして雪とともにくらす工夫を重ねてきた。春になると、山の雪がとけて川に流れこむ。この雪どけ水と、夏の晴れの多さを生かして、新潟県では米作りがさかんである。

太平洋側の場合は、冬は晴れの日が続き、空気がかわいている。東京などでは冬に雪がふることは少なく、かわいた風がふいて、せんたく物がよくかわく。夏は、雨が多い。六月から七月の梅雨には長く雨が続き、夏から秋にかけては台風が上陸して大雨をふらせる。しめった空気が入りやすく、むし暑い日が続く。この天気も、季節風と山地の向きで決まる。冬の北西の季節風は、山地をこえるときに雪を落としてしまい、かわいた風となって太平洋側にふき下りる。夏には、太平洋から南東の季節風がふく。この風はしめっていて、太平洋側の山地にぶつかって雨をふらせる。

たとえば、東京をふくむ関東平野では、冬に北西からかわいた強い風がふき下ろす。この風は「からっ風」とよばれる。空気がかわききって、くちびるがあれたり、火事が起こりやすくなったりする。夏になると、南からしめった空気が入り、むし暑い日が続く。午後に急に空が暗くなり、強い雨がふる夕立も多い。秋には台風が通り、川の水がふえて、あふれそうになることもある。

冬と夏で向きを変える季節風が山地にぶつかり、風上の側に雨や雪を、風下の側に晴れをもたらす。山地をはさんで、二つの気候はちょうど反対になっているのである。

課題

  1. この文章を210字以内で要約しよう。
  2. 比べている観点を3つ書こう。

三(1000字・硬い語彙)

日本列島の中央部には、高い山地が背骨のように連なっている。この山地を境として、日本海側と太平洋側では天候が分かれる。同じ日に、一方が降雪、他方が晴天ということも珍しくない。

日本海側では、冬に大量の降雪がある。新潟県や北陸地方では、家屋の一階が埋まるほど積雪することもある。夏は、晴れて気温が上昇する日が多い。太平洋側と比較すると夏の降水量は少なめで、日照時間が長い。この天候を形成しているのは、季節風と山地の向きである。季節風とは、季節によって一定の方向から吹く風のことである。冬季には、大陸から北西の季節風が吹く。この風は冷たく乾燥しているが、日本海上を通過する際に多量の水分を含む。そして山地に衝突して上昇し、雲が発生して、日本海側に降雪をもたらす。夏季に吹く南東の季節風は、山地を越えると乾燥した風となって吹き下りるため、日本海側は晴れて高温となる。

たとえば、新潟県の人々は、雪と共存する工夫を重ねてきた。屋根に雪が積もると、人が登って雪下ろしを行う。道路には地下水を流す管が埋設され、雪を融かして車両が通行できるようにしている。春になると、山地の雪が融けて河川に流入する。この雪解け水と、夏の晴天の多さを活用して、新潟県では稲作が盛んである。

これに対して、太平洋側では、冬は晴天が続き、空気が乾燥している。東京などでは冬の降雪は少なく、乾いた風が吹いて、洗濯物がよく乾く。夏は、降水量が多い。六月から七月の梅雨には長期間雨が続き、夏から秋にかけては台風が上陸して大雨をもたらす。湿った空気が流入しやすく、蒸し暑い日が続く。この天候もまた、季節風と山地の向きに規定される。冬の北西の季節風は、山地を越える際に雪を降らせ尽くし、乾燥した風となって太平洋側に吹き下りる。夏季には、太平洋から南東の季節風が吹く。この風は湿っており、太平洋側の山地に衝突して降雨をもたらす。

東京を含む関東平野では、冬に北西から乾燥した強風が吹き下ろす。この風は「からっ風」と呼ばれる。空気が極度に乾燥し、唇が荒れたり、火災が発生しやすくなったりする。夏になると、南から湿った空気が流入し、蒸し暑い日が続く。午後に急に空が暗くなり、強い雨が降る夕立も多い。秋には台風が通過し、河川の水量が増して、氾濫の危険が生じることもある。

この対照は、冬と夏で向きを変える季節風が、山地の風上側に雨や雪を、風下側に晴天をもたらすことから来ている。

課題

  1. この文章を200字以内で要約しよう。
  2. 比べている観点を3つ書こう。

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